ハラール観光 HALALTOURISM
ハラール観光は世界の観光産業の中でも急速な成長をみせる領域で、巡礼関連を除いても2020年までには2300億ドル規模を超過する勢いです。
同セクターは、家族旅行にやさしい環境を旅行において望むムスリムのニーズから誕生した旅行関連産業です。当初市場はムスリムが国の多数を占めるイスラム協力機構(The Organization of Islamic Cooperation : OIC)加盟国57か国にその焦点が絞られていました。
ムスリムの旅行者は家族と共に大人数で、かつ長期間滞在する傾向があり、その結果、他の国からの観光客よりも旅行にかける金額が高いことで知られます。
このような理由から世界の観光業者は、ムスリム旅行者の嗜好に則したサービスを展開し始めています。
このセクターは非常に変化の早い市場で、これまでムスリムの観光地として市場を独占してきたトルコやマレーシアは、現在ではUAEやインドネシアを含む、OIC諸国の台頭をうけ、苦戦しています。
スペイン、日本、韓国、中国、ロシア、インド、英国などのムスリム人口の少ない国々も、ハラール観光市場への参画を推進してきています。
2016年1-6月期で日本を訪問した外国人旅行者数は過去最高の1,000万人を超えましたが、そのうちでムスリム旅行者が占める割合は、日本の持つポテンシャルに比較すると少数にとどまっているのが現状です。
IIHOジャパンは、日本の観光業界に対し、ハラールマニュアル、トレーニングそのほかの関連情報を提供し、日本の観光産業が中東、東南アジアやそのほかのイスラム諸国からの旅行者を獲得できるよう全面的なサポートをします。
IIHOジャパンは急速に成長するハラール観光というセクターが、今後日本の観光・サービス産業にとって非常に有益な市場となると確信しています。