ハラール初級セミナー実施報告 HALAL
IIHOジャパンは2016年11月11日に東京・町田市で、「イスラムから見た日本とハラール導入へのプロセス」と題して、初級セミナーを実施しました。
このセミナーは、ハラールとイスラム教徒(ムスリム)の生活について関心を持っている企業と個人の皆様を対象に行いました。
初めに、東京ジャーミイ・トルコ文化センター 下山茂氏より、イスラムの歴史とイスラムの科学・医学技術が人類と様々な発明に貢献したことが紹介された。
下山氏は日本におけるムスリム人口の拡大とイスラム文化について強調され、現在ではアジアだけで60%のムスリムが居住しており、大きなマーケットとなっているとのお話があった。
IIHOジャパンの代表理事ムハマド ズベルより、ハラールとムスリムのライフスタイルについて、ムスリムはどこに住み、どこに旅行しようが、ハラール食品や飲料はムスリムにとっては極めて重要であるとの説明があった。健康的でおいしい日本料理に関しては、材料を少し変えたりすることで、天ぷらやすき焼きが日本に来る旅行者にもっとポピュラーになりうるとの話が有った。
またズベルからは、ハラールオイルを使うとかハラールメニューを組み合わせるとか、ムスリム旅行者の基本的なニーズを理解するなど、料理の段階で少し注意を払うだけで、日本料理は容易にハラールになるとの説明があった。
ハラール・クオリティ・ラボラトリー株式会社 代表取締役 二階堂哲也氏からは、2020年の東京オリンピックに向けて、マレーシアやインドネシアだけでなく中東からも多くのムスリムが来日するので、ムスリムの皆さんに日本での旅行を楽しんでもらうために、より一層ハラールメニューやサービスを開発する必要があることが強調された。
セミナーのなかでIIHOジャパンのハラール認証プロセスについて説明が行われたが、参加者の中からはハラールと中近東のハラ-ルマーケットに強い関心が寄せられていた。