世界ハラールサミット2016がトルコで開催された HALALWORLD

報告者:ムハマド ズベル 世界ハラールサミットは、トルコ規格協会(TSE)とイスラム協力機構標準化機関 (SMIIC)の合同主催で、12月15日から12月17日までイスタンブール・ルトフィ・キルダール国際会議場で開催され、トルコなど26カ国からの26名の高級レベルの講演者とともに、世界各地の著名なハラール・セクターの人達やプロデューサーを迎えて行われました。 世界ハラールサミット2016は、世界サミットとハラールフェアを組み合わせて行われる先駆的なイベントであり、セクターの主要人物が一堂に会して行われました。イスラム教徒の人口を考慮すると、1兆ドル以上の経済規模を持つ世界の観光産業の重要な部分は、ハラール・ツーリズムのバイアーです。 国際通貨基金(IMF)のデータによると、世界の食料・飲料の支出は2014年に6兆7000億ドルであり、そのうち、ハラールの食糧・飲料業界の支出は1兆1,000億ドルとなっています。この数字は近年着実に増加しており、2020年には1.6兆ドルに達すると予測されています。 イベントを開催したディスカバーイベントのユヌス・エッテ会長は、ロシアやスペインなどの国々だけでなくイスラム諸国からの参加申請を受けていると述べています。世界のハラール市場の規模を実感し、ハラール・ツーリズムに特別な投資を行ったスペインは、このフェアに参加することを非常に熱望しており、エッテ氏は、SMICCと協力して国の基準に沿って要請を検討したとのことです。 ハラール・ツーリズム市場は、イスラム諸国だけでなく、近年本格的に投資をしているヨーロッパ諸国やASEAN諸国のハラール部門の重要な一部となっています。中国、インド、日本、韓国などの非ムスリム諸国では、ハラール・ツーリズムは今後4年間で50%増加し、1,920億ドルの経済規模を持つと見込んでいます。 ハラール基準の世界的な導入の広がりの中で、ハラール食品、飲料、化粧品および製薬業界は、世界中のイスラム教徒の消費者の要件を満たすために懸命に努力しています。国際貿易の自由化は、多数のイスラム諸国の間で既に行われているハラール基準の統一化のさらなる加速を促すことにつながります。成長しているハラール市場をイスラム教徒の消費者や観光客に適合する製品とサービスにすることで、非イスラム教徒国や非イスラム教徒の生産者にとっても市場参入の機会が急速に広がっていくと考えられています。